※本記事は、Parthaが2022年9月28日に公開した英語記事「End of server sale & support – September 2022 update」を翻訳したものです。内容に相違が見受けられる場合、英文ページの内容を正とします。
こんにちは。これまでの18か月間、移行やサーバー製品の販売およびサポート終了についてお客様からいただいたフィードバックを四半期ごとに共有して参りました。世界レベルのクラウドエクスペリエンスを提供するための作業は着実に前進しており、お客様のクラウドへの道のりを支援できるよう、お客様から共有いただいた課題にさまざまなチームが時間や労力を費やして対応しています。
”製品そのものは素晴らしいですが、セキュリティや認証を外部システム経由で処理する企業でそのような製品を利用する方法にもう少し注力するべきです”
当社のクラウド製品の信頼を確保して維持するための基盤機能の提供に、引き続き多くのチームが注力しています。これには、セキュリティに対する業界をリードする取り組み、さまざまな地域や業界で要求される規制や認定、自信を持ってデータを管理するためのツールが含まれます。
当社では、お客様がSaaSの完全なメリットを活用しながら、自身のデータの保管場所やそれについて行えることを制御できるようにしたいと考えています。
前回の更新でデータレジデンシーについてお客様の関心が高まっているとお伝えしましたが、これは現在も同様です。データレジデンシーの背後に存在するプラットフォームへの投資が実を結び、移行のダウンタイムを大幅に軽減できるようになったほか、より多くのお客様のデータを同時に移動できるようになりました。2022年の終わりまでにドイツの追加を予定しています。
規制の厳しい業界におけるコンプライアンスをサポートするためのプラットフォーム機能やアーキテクチャ変更に引き続き大きな投資を行っています。コンプライアンスのリソースセンターで現在のすべての認定を確認していただけるほか、クラウドロードマップですべての今後のコンプライアンスのマイルストーンを確認していただけます。
また、お客様の目標復旧時点 (RPO) と目標復旧時間 (RTP) 要件を実現するための取り組みも順調に進んでおり、プラットフォームを強化してバックアップおよびリストア用のツールやAPIを提供しています。当社で新しく提供したバックアップおよびリストアツールは既存のエクスポートおよびインポートマネージャーよりも非常に高速で信頼性があり、現時点では当社のBackup & Restoreアーリーアクセスプログラムに参加することでテストしていただけます。
また、エンタープライズ規模のお客様がクラウド製品の利用状況を最適化するための強力なクラウド間の移行ツールが必要であることも理解しています。アーリーアクセスプログラムの一環としてJiraのクラウド間移行を提供しているほか、ドキュメントを見直して機能や制限を簡単に理解していただけるようにしました。クラウド間移行のアーリーアクセスプログラムについては、Jira Service Managementは2023年第1四半期、Confluenceは2023年第3四半期を予定しています。
当社のクラウドロードマップですべての今後のデータ管理のマイルストーンを確認していただけます。
当社ではエンタープライズプラットフォームへの投資を続けており、人、デバイス、アプリケーション、データの、所在地にかかわらない効果的な保護に必要であるとお客様から伺ったセキュリティ制御を開発しています。
今年モバイルアプリ管理 (MAM) 機能を提供して以降、アトラシアンのモバイルアプリを保護するための追加機能の構築に継続的に取り組んでいます。先日、侵害されたデバイスをブロックしてアトラシアンのモバイルアプリ経由で企業のデータにアクセスできないようにする機能をロールアウトしました。現在、ユーザーが外出先からスムーズなコラボレーションを行えるよう、信頼済みのアトラシアンのモバイルアプリでIP許可リストをセキュアに迂回するための制御機能を開発しています。
外部ユーザーの保護については、管理対象外ユーザーのセキュリティのアーリーアクセスプログラム (EAP) を数か月以内に開始予定です。EAPの開始時点では、メールで送信されるワンタイムパスワード (OTP) がサポートされます。その後はお客様からのフィードバックを考慮して機能をさらに開発し、拡張していくことを予定しています。EAPへの参加方法についてのお知らせをお待ちください。
組織でさらにスケーラブルでセキュアかつきめ細かな管理を行えるよう、APIトークンの管理機能を拡張し、管理者の全体的なエクスペリエンスを改善する方法を検討しています。
昨年ユーザーアクティビティの監査ログをローンチし、監査ログに含まれるアクションの拡大に取り組んでいます。たとえば、Bitbucketの認証済みおよび未認証の変更や、JiraやConfluenceでの権限変更が含まれます。
BYOKの暗号化とデータセキュリティポリシーは引き続き当社のチームの優先事項であり、これらの機能の提供に取り組んでいます。近日中にBYOK暗号化のEAPを提供予定で、アプリがアクセスできるデータの制御はデータセキュリティポリシーの分野で最初に提供予定の機能の1つです。
当社のクラウドロードマップで今後のセキュリティ機能を確認していただけます。
”最近Jira Serverをクラウドに移行しましたが、製品のパフォーマンスは予想していたよりも良いです。移行もシンプルに行えました”
当社がクラウド製品で提供している新しい価値をお客様にすぐご活用いただけるよう、スムーズなクラウド移行の実現に向けて尽力しています。お客様の道のりを支援できるよう、移行ツール、ガイダンス、サポートを提供しています。
ツール面では、アトラシアンの全製品で無料のクラウド移行ツールを提供できるよう、これまでの数年間で多大な投資を行ってきています。現在では当社のツールセットを横断した複数のCloud Migration Assistantを提供しています。
さらに、Marketplaceパートナーとのパートナーシップを通じて先日サードパーティアプリ用の移行パスをローンチしました。現在は200以上のアプリが移行パスを持ち、それらの半分以上がJiraおよびConfluence Cloud Migration Assistantを利用して自動化されます。移行パスを持つAtlassian Marketplaceをご確認のうえ、今後のサポート追加にご期待ください。
当社の移行アシスタントはすぐに利用していただけますが、移行プロセスを改善し続けるため、継続的な投資を行っています。今後の数か月で次のような改善を追加予定です。
移行中のダウンタイムを削減するための、ユーザーと添付ファイルの再帰的な移行
移行前に修正が必要なユーザーアカウントの特定に役立つ、まったく新しいユーザー移行エクスペリエンス
JiraからConfluenceへのリンクを追跡して修復するための自動化された方法。もっとも多くのリクエストをいただいている機能の1つです。
移行ツールに加え、クラウドへの道のりで利用していただけるリソースやガイダンスの追加にも引き続き取り組んでいます。アトラシアンの移行プログラムセンターでは、クラウド移行評価やクラウドとData Centerの製品比較などのたくさんのリソースを提供しています。また、先日アプリ移行用のリソースを追加しました。ここでは、アプリの評価やクラウドでの代替製品の特定のためのガイダンスを提供しています。
最後に、移行を行うお客様にはたくさんのサポートリソースを用意しております。当社のサポートチームと提供内容をご確認ください。移行の規模や複雑性によっては、高度なガイダンスや専門知識を提供できるソリューションパートナーの大規模なネットワークをご利用いただけます。
Sophos、Lucid、およびEMC Insurance Companiesの直近の顧客事例では次のようなお言葉をいただいています。「IT業界で働いて25年が経ちますが、こんなにスムーズな移行は初めてです」。リンク先では、お客様の移行の成功のためにソリューションパートナーが果たした役割を確認していただけます。
クラウドへの道のりを始める準備が整っていて、移行プロセスに関心をお持ちの場合は、今後開催予定のクラウド移行デモにご参加ください。
“たくさんのサードパーティシステムとの連携です。当社の単一の情報源が簡単に追跡できるようになります”
Atlassian Open DevOpsでは、プロジェクト管理者がDevOpsツールチェインの発見、接続、可視化エクスペリエンスのすべてをJira Software内で行えるツールチェインページをリリースしました。JSWユーザーは[プロジェクト] > [プロジェクト設定] でツールチェインページにアクセスし、チームで利用するDevOps機能の検討を始められます。
また、クラウドとの互換性を持つアプリがMarketplaceで提供されていないとクラウドへの道のりを終了できないとの声をいただきました。お客様のクラウド移行プロセスを進め、潜在的なブロッカーを防ぐため、アプリの代替ページをリリースしました。
このページでは本日時点で、技術的な制限や意図的な理由でクラウドに移行しない、またはクラウドバージョンを持たない100以上のJiraおよびConfluenceアプリの代替ソリューションが含まれています。これらの代替は、類似の顧客要件の実現可否などの特定の条件に基づいて評価および選定されています。
お客様がクラウドへの道のりで確実な意志決定を行うために常に最新のソリューション一覧を把握できるよう、アプリの代替ドキュメントは引き続き更新していきます。同時に、クラウドで利用可能なアプリの選択肢を増やせるよう、引き続きMarketplaceパートナーと緊密に連携して参ります。
また、Forgeプラットフォームの開発を通じ、セキュリティやデータレジデンシーへの対応に取り組んでいます。パートナー様はここで、アトラシアンインフラストラクチャやCloud Fortifiedセキュリティプログラムにデータをホストするアプリを開発できます。
アプリの評価の開始やクラウドへの移行準備の詳細については、アトラシアンの移行プログラムの一環として提供されている新しいアプリの評価ページをご確認ください。
”パフォーマンスも応答速度も改善しました。サーバーの仮想マシンのメンテナンスやバックアップが問題になることがなくなりました”
当社では、Jira Software CloudとConfluence Cloudの単一のインスタンスでサポートされるユーザーの数を2万人から3.5万人に増やしました。これは大きな成果ですが、引き続き単一のインスタンスでサポート可能なユーザーの数を増やすことでお客様の個々のユースケースに対応していきたいと考えています。現在、インスタンスあたり5万ユーザーのアーリーアクセスプログラムを実施しています (12月までを予定)。ご関心をお持ちの場合は当社のエンタープライズアドボケートチームにお問い合わせください。
お客様がスケールおよびパフォーマンス面でアトラシアン製品に対してお持ちの期待値を実現することは、引き続き当社の最上位の優先事項の1つです。引き続き作業の進捗に合わせ、コミュニティやクラウドロードマップで定期報告を行って参ります。
“権限構造の細かさがまったく足りません (Active Directoryのようなイメージ)。ネストグループなど。スペース全体で権限を付与することなく、スペースの特定のページで権限を設定したいです。子ページに再帰的な権限を設定したいです”
クラウド移行のためにAzure ADとAtlassian Accessとの間でネストグループをフラット化する必要があるお客様のサポートに一歩近づいており、現在アーリーアクセスプログラムを実施中です。
ネストグループは一般に、外部のユーザーディレクトリで、権限の継承や企業の階層構造の再現に使われます。ネストグループはAtlassian Cloudでサポートされていませんが、外部のユーザーディレクトリでネスト構造を保持しつつ、クラウドではフラット化されたものを利用できます。クラウド移行に向けてネストグループを準備する方法の詳細を当社のドキュメントでご確認ください。
これまでの更新で、自社のインスタンスで変更の確認、テスト、エンドユーザーの準備のための制御を行いたい管理者向けのリリーストラックおよびサンドボックス機能を紹介しました。
全製品を横断した視認性の向上を実現できないと、ユーザーのアクセス先や、そのアクセスに複数のグループがどのように影響するかを明確に理解するのが困難なことがあります。このため、Atlassian Cloud製品の管理を改善し、全製品を横断したユーザー管理の中央化を開始しています。
当社では、管理ハブのエクスペリエンスをシンプル、高速、スケーラブル、かつ拡張可能なものにしたいと考えています。組織レベルのユーザーおよびグループ管理では、Jira Software、Jira Service Management、Confluenceを横断し、1か所でユーザーアクセスを管理できるようになりました。現在、これらのコア製品以外を含むすべてのユーザーアクセス情報の中央化に向けて取り組んでいます。
お客様のユーザーアクセス管理のスケールを支援できるよう、先日複数のアイデンティティプロバイダーのサポートをローンチしました。これにより、お客様は買収した企業のアイデンティティプロバイダーを親企業内に素早く統合したり、社内の別々の部門のドメイン用に別々のアイデンティティプロバイダーを維持したりすることができます。また、管理者はアイデンティティプロバイダーと同期されていない場合にデフォルトの認証ポリシーを請求対象外ポリシーに設定できるようになりました。
現在、お客様はAtlassian Accessを活用してSAML SSOを適用できるほか、SCIMユーザープロビジョニング経由でユーザーやグループを同期し、Jira SoftwareやConfluenceなどのAtlassian Cloud製品へのアクセスを提供できます。今後はSAML SSOのサポートをJira Service Managementのポータル専用のお客様に拡張し、Trelloのグループユーザープロビジョニングを自動化するためのSCIMサポートに取り組みます。
また、自身の部門のユーザーのみを管理できる管理者にとって、ドメイン認証後に一部のユーザーのみを要求できる機能はクリティカルな要件であることを伺っています。これは選択的ユーザー要求で実現し、近日提供予定です。
管理機能の簡素化、中央の権限ビュー、きめ細かな管理ロールの計画の詳細を当社のクラウドロードマップで確認していただけます。
また、管理者は近日中にadmin.atlassian.com経由で、組織のクラウド製品にロールアウトされている変更の詳細なリリースノートを確認したり、メール更新にサブスクライブしたりできるようになります。この機能や当社が提供している管理機能の改善をクラウドロードマップでフォローしていただけます。
”今年プロジェクトが開始される予定で、選択肢を検討しています。同じレベルの機能を持つものがあるかどうかはわかりませんが、コストメリットの分析を行う予定です”
先日、カナダのトロントに拠点を置く金融サービス企業であるSun Life社でアトラシアン製品を保有している、Synthia様やPaul様にお話を伺いました。Sun Life社ではJira SoftwareおよびConfluence Cloudへの7,000ユーザーの移行を完了し、「制御コストだけでなく、アジリティを実現し、素早く移動し、チームにより良いエクスペリエンスを提供して価値を提供できた」と語り、移行に後悔していないとおっしゃっています。移行によって次のことを実現しました。
移行後最初の10か月のみで$250k分の時間を節約
チームの満足度はこれまでで最高レベルで、Atlassian Cloudのユーザー満足度は97% (事例を読む)
サーバー製品の提供終了まで5四半期に迫っており、クラウド移行には平均して最大3-4四半期かかることを考慮すると、移行を開始する最適なタイミングはいまです。いますぐジャーニーを開始することで、これまでで最高の (そして最後の) アップグレードに一歩近づくことができます。
当社では、移行は大きな投資になることを理解しています。クラウドの価値をステークホルダーやリーダー陣に伝える際にご利用いただける新しいリソースをご用意しています。また、次のような移行のインセンティブや割引の利用可能性を検討することをおすすめします。
ステップアップクレジットを利用して未利用のサーバーメンテナンスの価値を失うことを回避
クラウド移行トライアルでクラウド機能を検討し、PoCを開始
前四半期の更新で、Jira Software Cloudでのエピックの名前変更機能について、2023年の完全な機能リリースに先立ち、お客様に機能を試していただけるベータ版の提供を開始したことをお知らせしています。これは現在利用されているさまざまなアジャイルフレームワークをサポートすることを意図しており、特にSAFeの課題構造 (ストーリー → フィーチャー → エピック) を実装しようとしているお客様からご要望をいただいていました。ベータ版では、サンドボックスおよびテスト環境で変更を試し、お客様のチーム用にガイドやトレーニング資料を準備していただけるほか、当社でお客様の要件に合わせた改善を行えるよう、フィードバックを提供していただけます。ベータの詳細情報を把握してテストインスタンスで有効化するには非公開のEpic-Renaming Betaコミュニティグループにご参加ください。
最後に、Jira SoftwareまたはJira Service ManagementのCloud Enterpriseのお客様に、Atlassian AnalyticsとAtlassian Data Lakeのオープンベータを提供しています。
エンタープライズ規模のお客様の多くが、リソース確保、課題のフロー、サービスのボトルネック、および価値を提供できる他のプロセスに関連するインサイト情報の生成のために、JiraやJira Service Managementの幅広いデータをクエリおよび分析できる最適化された方法をお探しでした。
Atlassian Data Lakeでは、単一の場所ですべてのアトラシアン製品を横断してデータにアクセスでき、JSWとJSMから開始されています。オープンベータの一環として、アクセスをOpsgenieとInsight (Assets) に拡張しています。Atlassian Data Lakeでは事前にモデル化されたリッチな製品横断データをデフォルトで利用できるため、インサイト情報を生成するための広範なデータ準備や管理は不要になります。
Atlassian AnalyticsはAtlassian Data Lakeにシームレスに接続するエンタープライズレベルのデータ可視化レイヤーであり、ビジネスチームとテクニカルチームの両方が高度にインタラクティブなカスタムダッシュボードを簡単に構築できるようにします。
お客様はこれらの機能を使い、アトラシアンデータを次のようにさらに活用できます。
製品を横断したインサイト - Jira Service Management、Jira Software、他のソースのデータを組み合わせ、ITや開発両方のプラクティスが収益、リソース割り当て、他の現実のビジネス成果に与える影響を理解します。
カスタマイズと柔軟性 - さまざまな可視化方法、コメント、データのエクスポート、サブスクリプションのスケジュール、PDFでのメール送信、独自のドリルダウンダッシュボードの機能を利用できます。
テンプレートダッシュボード - データレイク接続が作成されると柔軟なテンプレートダッシュボードが自動的に入力されます
Cloud Enterpriseのお客様がAtlassian Analyticsをセットアップする方法の詳細を、当社のサポートドキュメントでご確認ください。Atlassian AnaylticsとAtlassian Data Lakeは数か月以内にCloud Enterpriseのお客様向けに一般公開されます。
最後までお読みいただきありがとうございます。私たちは方向性を決めるうえでお客様からのフィードバックを非常に重視しており、その旨をこの記事やこれまでの記事でお伝えできておりましたら幸いです。この記事をウォッチすると、次の四半期に更新情報を投稿したときに通知を受け取っていただけます。それまでの間は当社のクラウドロードマップやData Centerロードマップで当社のジャーニーのさまざまなマイルストーンをフォローしていただけます。
– Partha
Ai Hirama
Technical Support Manager
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