※本記事は、Pavel V が2025年07月02日に公開した英語記事「Announcement: Changes to field and work type configuration in Jira Cloud」を翻訳したものです。内容に相違が見受けられる場合、英文ページの内容を正とします。
パフォーマンスをサポートし、Jira を拡張させるために、フィールドと作業タイプの関連付けに変更を加えています。
ご質問やコメント、フィードバックがありましたら、以下にお気軽にお寄せください。
現在 Jira では、新しく作成されたすべての作業タイプを既定の作業タイプ スキームに関連付けています。また、このスキームから作業タイプを削除することはできません。この制限に対して次の 2 段階で変更を行う予定です。
2025 年 7 月から、Jira 管理者は既定の作業タイプ スキームから作業タイプを追加および削除できるようになります。
2026 年 1 月からは、新しく作成された作業タイプが既定の作業タイプ スキームに自動的に含まれなくなります。
Jira で作成された新しい作業タイプは、既定の作業タイプ スキームに自動的に追加されません。
REST API の Create Work Type を通じて作成された新しい作業タイプも、既定の作業タイプ スキームに自動的に追加されません。
利便性のために、新しいドロップ ダウンを追加し、管理者がどのスキームに関連付けるか次のように選択できるようにします。
このドロップ ダウンは「既定の作業タイプ スキーム」に自動で設定され、以前のセット アップと同様の一貫した流れが確保されます。
ボーナス: Jira の設定では、今後「既定の作業タイプ スキーム」に関連付けられたプロジェクトのリストが表示され、「グローバル (すべての未設定プロジェクト ) 」の代わりに表示されます。
現在、Jira ではあらゆる作業タイプ スキームを削除することができます。そのスキームに関連付けられているプロジェクトがある場合、それらのプロジェクトは「既定の作業タイプ スキーム」に戻ります。
この変更を次の 2 段階で実施します。
2025 年 5 月から、少なくとも 1 つのプロジェクトが関連付けられている場合、Jira では作業タイプ スキームの削除が阻止されます。スキームを削除したい場合は、まず関連付けられているすべてのプロジェクトを別の作業タイプ スキームに移行する必要があります。
2026 年 1 月から、REST API の Delete Work Type Scheme では、少なくとも 1 つのプロジェクトが関連付けられている場合、作業タイプ スキームの削除が阻止されます。
スキームから未使用の作業タイプをワン クリックで特定し、削除するツールをリリースします。
フィールド構成からフィールドを追加および削除する次の機能を導入します。
フィールド構成からフィールドを削除することは、そのフィールドを非表示にすることに類似しており、フィールド構成スキームに関連付けられたプロジェクトでは利用できなくなります。ただし、フィールドが削除された場合、その設定 (例: 説明) は保持されず、フィールドを再度関連付ける際に再入力が必要になります。
フィールド構成にフィールドを追加することは、フィールドを表示/再表示することと類似しています。そのフィールドはフィールド構成スキームに関連付けられたプロジェクトで利用可能になります。
フィールドの関連付けは、Jira 管理パネル、または新しいフィールド関連付ける REST API を使用して管理できます。
2026 年 1 月から、新しいフィールドはすべてのフィールド構成スキームに自動的にリンクされなくなります。代わりに、そのスキームを使用するプロジェクトで利用可能とするためには、明示的にフィールド構成スキームに含める必要があります。
スキーム (およびフィールド構成 ) から未使用のフィールドを特定し、ワンクリックで削除するツールをリリースします。
フィールド構成でフィールドが非表示になっている場合、値が含まれているかどうかに関わらず、自動的に削除されます。
フィールドがプロジェクトの画面に関連付けられている場合 (画面スキームおよび作業タイプ画面スキームを介して ) 、それは使用されていると見なされます。
フィールドが過去 2 年間に作業項目に値を持っている場合、それは使用されていると見なされます。
フィールドがシステム フィールド、アプリ フィールド、または製品フィールドである場合、それは使用されていると見なされます。
それ以外の場合、フィールドは未使用と見なされます。
2025 年 6 月 16 日から、フィールド構成スキームから未使用フィールドの関連付けを削除し始めます。これにより、インスタンスのパフォーマンスと安定性が向上しますが、一部の関連付けが壊れる可能性もあります。全インスタンスでこのプロセスが完了するまでに数週間かかることがあります。
ほとんどのプロジェクトでは違いはありませんが、いくつかの API では未使用のフィールドが返されなくなります。
最適化が問題を引き起こしている場合には、Jira 管理で関連するフィールドを次のとおり再追加できます。
トップ ナビゲーション メニューの歯車アイコンを使用して設定を開きます。
[作業項目] を選択します。
左側のナビゲーション メニューで [フィールド] ヘッダーを見つけ、[フィールド構成スキーム] をクリックします。
関連するスキームを見つけ、[設定] を選択します。
関連するフィールド構成を見つけ、フィールド構成名を選択します。
[フィールドを追加] ボタンを選択し、フィールドを見つけて確認します。
フィールド構成でフィールドが非表示になっている場合、値が含まれているかどうかに関わらず、自動的に削除されます。
自動最適化は手動アプローチとは異なる次のルールに従います。
フィールド |
自動最適化 |
手動最適化 |
---|---|---|
(フィールド構成で) 非表示になっている |
常に未使用と見なされ、他のすべてのルールを無視します。 |
常に未使用と見なされ、他のすべてのルールを無視します。 |
画面に関連付けられている |
使用されている |
使用されている |
システム フィールド、アプリ フィールド、または製品 フィールドである |
使用されている |
使用されている |
過去 2 年間に作業項目に値がある |
使用されている |
使用されている |
最後に更新されたのが 2 年以上前の作業項目に値がある |
使用されている |
未使用 |
ワークフロー遷移画面で使用されている |
使用されている |
未使用 |
(フィールド構成で) 必須とされている |
使用されている |
未使用
|
フィールド構成で既定以外のレンダラーが使用されている |
使用されている |
未使用 |
フィールド構成で空でない説明がある |
使用されている |
未使用 |
過去 30 日以内に作成されている |
使用されている |
未使用 |
過去 30 日以内に作成されたプロジェクトに (フィールド構成スキームを介して) 関連付けられている |
使用されている |
未使用 |
Jira には常に暗黙の既定フィールド構成スキームがあり、プロジェクト設定でそれを見ることができました (混乱を招くことに「システム既定フィールド構成」と呼ばれていましたが、実際にはフィールド構成スキームであって、フィールド構成ではありません)。設定では、Jira はこのスキームが存在しないかのように振る舞っていました。
現在、このスキームは「既定のフィールド構成スキーム」と名付けられ、プロジェクト設定とグローバル設定の両方で表示されます。このスキームは編集できず、削除もできませんが、合理化ツールを使用して最適化することができます。
API の変更一覧については、次の変更ログ エントリをご覧ください。https://developer.atlassian.com/changelog/#CHANGE-2527
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Jun Itokawa
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