プロダクトの企画は、主に企画担当が行うことが多いです。彼らは事業としての企画からそれを戦略的にプロダクトの企画に落とし込むことが大きなお仕事になります。従って、大別してしまうと(それがいいかは別議論)、テクニカル側よりビジネス側を重視することがまず優先順位としては高くなるはずです。
そこで使われる言語は、プログラミング言語ではなく、日本語や英語のような自然言語が主流でしょう。
さらには、表現も構造化された定型とは限らず、柔軟な表現が求めれられます。
Atlassian 製品では、この辺りは、Confluence と Trello が役に立ちします。
Confluenceでは、様々な自由書式のドキュメントを表現できるため、企画文書には非常に適しています。
また、Trello では、表現を固定化することで得られるアイディアの取りまとめ能力が高まるります。リストとカードによる構造化は自由度が高いのが特徴です(ここでは Trello をタスクボードとして扱いません)。
プロダクト開発では、プロダクトバックログはとても重要です。企画ニーズと優先順位(※優先度ではなく)を明確にし、次のリリースに向けてどのように計画立てしていくかの礎になるからです。
これらを行うのは企画ではなく、開発チームです。絵に描いた計画では、結局開発チームが開発可能かどうかわからない状況となるので、そこは作り手である開発チームに任せましょう。
プロダクトバックログを元にして開発チームが見積もり、そのイテレーション(スプリント)の計画を立てていきます。
Atlassian 製品では、この辺りは、JIRA Software が役に立ちます。JIRA Softwareでは、スクラムのボードとカンバンのボードを作ることができるため、一旦この土俵に乗せさえすれば、自在な意思決定と追跡が行えるようになるからです。
ここで課題になるのが、企画文書とプロダクトバックログの同期であったり、不整合であったり、双方を見なければならないという非効率と苦痛をどう緩和するかということです。
企画も開発も両方を見る必要があるのは前提ではありますが、多すぎる情報量は判断を誤りますし、情報収集の手間が増加し、属人化していきます。
バックログ項目だけでは、背景がわからなかったりします。とはいえ、毎回企画文書を見にいくのも苦痛です。開発の事情もわからずに絵空事でバックログが積み上がっていってしまうこともよくあります。
Confluence と JIRA Software をつなぐ
Confluence と JIRA Software は連携させることができるので、上述の課題は改善できます。
Confluence の企画文書上のセンテンスをハイライトして JIRA Software のバックログ項目を作ることができるのです。
企画者が Confluence 上で JIRA Software を意識することなく、バックログ項目を作りことができるので、開発への不必要な遠慮も必要ありません。JIRA Software のバックログ項目の一意なIDとその状況(ステータス)が企画文書でタグづけれるので、開発チームの意思決定や状況も企画文書の中から把握することができるようになります。
文書中、どこでもバックログ項目にすることができますが、表形式にリストアップ可能ならば、表から一括でバックログ項目にすることもできます。
バックログ項目の作成も直感的です。
テキストをハイライトし、ホバーした JIRA アイコンをクリックします。
[作成]ボタンをクリックしたら、即座に Confluence が JIRA Software とシステム関連系して、バックログ項目を作成します。
ハイライトした直後にタグが挿入され、一意なIDとステータスが常に表示されるようになります。
JIRA Software でみると「作業前」の列に、すぐに追加されることになります。開発チームは、適切なタイミングで適切な意思決定をすることになります。
[保留]と意思決定して、保留の列に移動しました(ただし、保留の中では優先順位は一番高い)。
この意思決定も企画には、Confluenceでわかるようになります。
Confluence では、ステータスが変更され[保留]であることがわかる。
たったこれだけ、そう、たったこれだけですが、お互いのタイミングで状況を確認でき、必要ならば、議論するというスタイルが取れるようになります。
また、企画と開発がより良好な関係性と効率性が見込めるようになれば、Confluence 企画文書と JIRA Software のバックログボードを一緒に見ながらより建設的な議論や意思決定ができるようになるはずです。
Tomo
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